ビア『やばいやばい ストロングスコッチエール』

2020年冬のジャパン・ビアタイムズの記事で、とても丁寧にスコッチエールの紹介がされている。

 

現在、スコッチエールと呼ばれるビールは濃色、アルコール度数は強めで甘味がある。たいていの場合、アルコール度数は7~10%でコクがあり、小麦、チョコレートとカラメル麦芽の風味を感じる。一般的にはホップの存在感は控えめで、香りや味はほとんどなく、甘い麦芽とバランスを取るためにほどよい苦味を残す程度に使われている。レーズン、イチジクやプラムなどのドライフルーツの香りが立っていることも多い。一方で、気温の低いスコットランドではエール酵母が比較的低温で発酵されるため、新鮮な果実味を生むエステル香が抑えられている。スコッチエールはフルボディになる傾向があるが、アルコールとホップの苦味のバランスが絶妙で、甘ったるいシロップのようにはならない。また多くの場合、出荷前に一定期間熟成され、長期間熟成されたものは酸化が進み、ワインやシェリー酒のような香りが引き立ってくる。

 

この記事が出てから1年程経つが、季節もちょうどよいのでスコッチエールを飲んでみたくなった。たまたま新宿のビックカメラに行く機会があってベアードビールのやばいやばいストロングスコッチエールを見つけた。

 

ベアードブルーイングが2000年に静岡県沼津に設立した。設立者のブライアン&さゆりベアードは、このブルワリー設立前の1997年に東京での仕事を辞め、米国カルフォルニアでビール醸造を学んだとのこと。

 

Mark Meli本の評価は「☆☆☆」。上の説明にもあるが、フルボディでローストされたモルトのかすかな甘味と苦味の味わいを味わうことができる。